学校クレーマーの4分類
京都府教育委員会は、学校に対するクレーム対応のマニュアル冊子「信頼ある学校を創る」を作成しています。
京都府教育委員会は、市町村教育委員会の協力を得て、保護者などからのクレームに対してどのように対応したらよいか、実践的なマニュアルとしてまとめています。そこでは、保護者からのクレームに対する学校の対応の中心は、「信頼ある学校を創る」ことだとしています。信頼ある学校を創るためには、
(1)事例をもとに「学校が負うべき責任の捉え方」を日常的に予防的に点検しておくこと
(2)教育相談の知見を生かした「苦情の聴き方」を教職員が身に付けていること
が必要だとしています。
また、京都府の総合教育センターに寄せられた電話相談の経験則から、全国で初めて学校クレームのタイプを次の4つに分類しました。
(1)「現実正当型」
子どもの様子を客観的にとらえて、学校の指導不足などを指摘する
(2)「理解歪曲(わいきょく)型」
保護者が責任を棚上げして、問題のとらえ方にゆがみがある
(3)「過剰要求型」
他者を非難することなど、自身の子育てを正当化する
(4)「解決困難型」
学校に責任がなく、実現不可能な要求を持ち込む